こんにちは、creaです。
息子はとっても元気です。
私も元夫も健康体なので、遺伝子を受け継いだようです。
保育園もほとんど休んだことのない親孝行な子供です。
(シングルマザーなので、子供が保育園を休まないことほど親孝行なことはないですよね。)
働かないと生活できませんからね~。
でも、一つだけ・・・、小さい頃からずっと病院に通っていた疾患がありました。
それは、副鼻腔炎です。
昔は、蓄膿症と言いましたよね。結構やっかいで、長引くとずっと抗生物質を飲んでいないといけません。
ほっておくと、中耳炎になったりしますからね。
とはいっても、昔は鼻が出ている子供なんて山のようにいて、親もいちいち病院になんて連れて行ってなかったですけどね(笑
・・・時代が違うんですよね。
息子も2歳ぐらいからずっとこの副鼻腔炎に悩まされました。
最初に手術をすすめられた時期
ちょうど4歳くらいの頃です。ずっと通っていた耳鼻咽喉科の先生から、「アデノイドが大きいから手術をした方が良いよ」と言われました。
アデノイドというのは、鼻の奥の方の裏側にあるリンパ組織なのですが、アデノイドが大きいと鼻づまり・口呼吸・いびきが起こり、ひどい場合には息子のように睡眠時無呼吸を引き起こすと言われています。
息子も鼻づまりがひどく、口呼吸が習慣になっていました。
口呼吸が気になりながらも、手術を決断することはできませんでした。
なぜなら・・・、可哀想だから!
ダメ親でしょう?(笑
でも、小さい子供に手術なんて即答できないですよね。命に関わる病気なら別ですよ。
昔は放置した副鼻腔炎ですからね。
しかもアデノイドは、子供によっては成長と共に(小学校3年生くらいに)小さくなると言われています。
ほっておいても自然に小さくなるかも知れないんです。
そうなると判断も鈍りますよねぇ。。。
じゃあ、もう少しほっておいてアデノイドが小さくならなかった時に手術を決断すればいいと思うでしょう?
でも、アデノイドの手術は6歳くらいまでが楽なんだそうですよ。
なぜなら記憶が残らないから。
手術の痛みを忘れてしまうそうです。
手術を決断した時期
副鼻腔炎については年齢と共に治ってきていました。
毎月耳鼻咽喉科に通っていたのがうそのように、鼻も出なくなっていました。
もうこれで手術はしなくてもいい、そう思っていた矢先、ふと子供が寝ている時に無呼吸になっていることに気付いたんです!
ほぼ奇跡といっても過言ではないくらい、たまたま気付いたんですよね。
それから、何秒くらい呼吸が止まっているかを数える日々が始まりました。
短い時で2~3秒、長い時で13秒くらい止まっているのが分かった時は、ショックでしたね~。
ネットで調べると、こどもの睡眠時無呼吸の原因は扁桃腺肥大とアデノイド肥大。
でもまだ手術の決断ができません。
なので、無呼吸外来で睡眠時の呼吸検査をしてもらおうと電話をしてみました。
すると、「小さなお子さんは機械をつけることができないので、簡易検査しかできません。」とのこと。
つまり、病院に宿泊して行う本格的な検査はできず、自宅で行う簡単な検査しかできないということなんです。
それであれば、もう手術しよう。
以前手術をすすめられた時と違って、今なら5歳。
手術もきっと頑張れる。頑張ってくれる!
・・・決断までに1年以上かかってしまいました。
でも、結果的に5歳という年齢は良かったように思います。
小さすぎると術後の痛みを訴えられない、大きすぎると記憶に残り過ぎる。
ちょうど手術に適した年齢でした。
扁桃腺・アデノイド摘出手術
耳鼻咽喉科の先生が教えてくれました。
この手術は耳鼻科医になって初めて行うような簡単な手術なのだそうです。
だから、大きな病院を選ぶと、研修医の先生にまわされてしまう可能性があるとのこと。地域の病院で腕のいい先生を探した方がいいよと言われました。
ということで、地域の総合病院への紹介状を書いてもらいました。
入院期間は1週間です。
アデノイドだけの摘出だともっと楽なのですが、扁桃腺とセットで行う方が多いようです。総合病院の先生曰く、「扁桃腺を残すと意味がない」そうですよ。
心配な点は事前に確認しました。
例えば、
✿扁桃腺を取ると風邪を引きやすくなるのか?
・・・2歳くらいまでは扁桃腺は必要だが、それ以降はもう必要ない。だから、風邪を引きやすいということはない。
✿扁桃腺を取るとしばらく味覚が分からなくなると聞いたが?
・・・大人はこれまで色んな病気にかかり炎症を起こしているからそういうことが起こり得るが、子供は綺麗な状態だから味覚が分からなくなることはない。
✿扁桃腺を取ると声が変わると聞いたが?
・・・しばらくは少し高い声になるが、元に戻る。
✿扁桃腺を取ると本当に無呼吸は治るのか?
・・・必ず治る
今思うと、先生が回答されたことは全て正しかったです。
手術当日のこと
子供が小さいので、息子が手術をした病院では手術室まで親も一緒に行くことができました。
手術室では、「ドラえもん」の曲が流れていました。
この辺の配慮が有難かったですね。
手術室も明るい雰囲気で、先生も息子に気軽に声をかけて下さっていたので、想像していた様な重々しい緊張感は全く無かったです。
しばらくして麻酔がかかり、私は退出しました。
手術時間は、2時間程度だったと思います。
携帯電話を持たされていましたので、手術が終わると電話がかかってくることになっていたのですが、気になって仕方が無かったので、早めに手術室に向かいました。
すると、ちょうど手術が終わり、しばらくして息子が出てきました。
まるで赤ちゃんのように泣きじゃくっていました。
すぐ抱きしめてやりたかったのですが、先生からのお話があり、摘出したアデノイドと扁桃腺を見せて頂きました。
「息子はいつから泣いているのか?」と質問したところ、麻酔がさめて周りの状況にびっくりしたのと痛みで泣いているとのことだったので、すぐ痛み止めを処方してもらいました。
痛み止めは、おしりからの座薬です。
数日後から、座薬ではなく飲み薬に切り替えました。
子供は術後の痛みに耐えられるのか?
扁桃腺・アデノイド摘出に限って言えば、大人より子供の方が治りが早く痛みも少ないようです。良く、「扁桃腺を大人になってから取るのは大変」といいますよね。
あれは事実のようですよ。
私の知人で大人になってから扁桃腺を取った人がいますが、うちの息子の2倍くらい入院期間が長かったですから。。。
痛みがある時は、痛み止めを処方してもらえますが、やはり結局のところ日にち薬ですね。
痛み止めがそれほど画期的に効いた感じではなく、自然と時間が経つにつれて、1週間、遅くても2週間ほど経てば必ず回復します。
子供の回復力はものすごいと言いますが、息子も早かったですよ。
ただ、最初の1週間は泣いたりすることはあると思います。
手術にかかる費用と親の付き添い
母子家庭関係なく子供の入院なので無料です。
これは自治体によって違いますので、確認する必要がありますよね。
ただ・・・、問題は親の付き添いが必要なこと。
私の病院では、「できれば個室にして欲しい」と言われました。私も最初からそのつもりでしたので、迷わず個室を選びましたが、高いですよ。
✿個室料金 約6万円(1日1万円×6日分)
それに食事代が加算されますので、支払いは約7万円弱でした。
料金は高いですが、親もずっと泊まり込むことを考えると、個室が良いと思います。
部屋の中にトイレ・シャワーもついていますしね。
子供は入院直前までお風呂には入れませんが、親が入りますよね。
付き添いで交替できる人が他にいるのなら良いですが、いない場合個室の選択は必須だと思います。
扁桃腺・アデノイド摘出は、急を要する手術ではありません。
なので、仕事をされている場合は、有給休暇や連休を利用して上手く調整したいですよね。
事前に手術の時期を計画できるので、連休にぶつけてしまえば良いと思います。
術後、症状はどこまで改善したのか
正確に言うと、まだ2秒くらい呼吸が止まることはあります。ただ、小児科の先生曰く、10秒以内なら呼吸が止まる子は多いとのこと。
それが良いという訳ではないのでしょうが、以前のような10秒以上の無呼吸はなくなりました。
ただ、口呼吸の習慣がついていますので、完全にはいびきは無くなりません。
ネットで、「子供の扁桃腺・アデノイド摘出」で検索すると、「術後は呼吸しているのかどうか分からないくらいに静かに寝るようになった」と書かれているブログが多いと思います。
これは、事実なんです。
・・・ただ、息子の場合数ヶ月だけでした。
術後の数ヶ月は、本当に呼吸音が聞こえないくらい静かに鼻呼吸で寝てくれました。
それはもう感動するくらいに、です。
ただ、3ヶ月もするとまた口呼吸に戻り、いびきが出始めました。
アデノイドは手術で摘出しても、また復活する可能性はあります。
でも、3ヶ月で復活するというのは早すぎます。
大体ブログだと術後すぐの体験記が載っていますから、その後どうなったかは書かれてせん。
無呼吸まで症状があるのなら、手術をするべきだと思います。
ただ、いびきや口呼吸を治すためなら・・・、息子の場合は治りませんでしたので、様子を見るという選択肢もあると思いますよ。
以上、手術を迷われているお母さんへ、術後の体験記でした。
追記:
手術から8ヶ月経過しました。
「鼻が詰まりやすい」という症状は相変わらずですが、鼻詰まりが解消されている時はいびきもなくすやすやと静かに寝てくれています。
口呼吸は完全には治っていませんが、いびきはかなり無くなってきました。
やはり手術をして良かったと思います。